「伝えたはずなのに、伝わっていなかった」研修あるある
「資料を見せたし、研修もやった。それなのに…」
情報セキュリティ研修の現場でよく聞かれるのが、「伝えたはずなのに行動が変わらない」という悩みです。
例えばこんな声、心当たりはありませんか?
- マニュアルや動画を配ったのに、社員が読んでいない
- クイズ形式にしたけれど、研修後すぐに忘れられている
- セキュリティルールを伝えても、日常の業務で守られていない
これらは、研修が「届けた」だけで終わってしまっている状態です。
なぜ伝わらないのか?よくある原因
研修で伝わらない原因は、内容や手法にあります。よくあるのが以下の3つ。
● 専門用語が多くて、理解しづらい
セキュリティの話は、聞き慣れない用語が多くなりがち。用語の説明が不足していたり、前提知識がバラバラなまま進むと、受講者はすぐに置いていかれてしまいます。
● 自分の仕事と関係がないように感じる
「それって情シスの仕事でしょ?」「うちは関係ないよね」と受け取られると、どんなに重要な話でも他人事になってしまいます。
● 危機感が伝わっていない
情報漏えいなどのリスクを「現実のもの」として捉えてもらうには、リアルな事例や、失敗したときの影響まで伝えることが重要です。
「伝える」から「気づかせる」へ
伝わる研修にするには、「知識を伝える」だけでなく、「気づいてもらう」「行動を変える」仕掛けが必要です。
● 自分ごと化させる
「こういうミス、うちの職場でも起きそう」「これ、私がやりそう」と思わせるような、身近な事例を使うと、ぐっと実感が高まります。
● 行動を具体的に示す
「気をつけましょう」ではなく、「メールのリンクは直接クリックせず、公式サイトを開いて確認する」など、何をどうすればいいかを具体的に示すことで、行動に移しやすくなります。
● 感情に訴える演出
実際の失敗談やヒヤリとした経験を共有することで、「あ、これ怖いな」と感情に響き、記憶にも残りやすくなります。
● クイズ・ゲーム形式も有効
選択肢で考えさせる・時間制限を設けるなど、参加型の形式にすることで集中力が上がり、印象にも残ります。
成果が出やすくなる「ちょっとした工夫」実例
- 「これ、ウチにもありそう」と思わせた研修
他社の実例や、社内のヒヤリ事例を取り上げて、「自分も関係ある」と感じさせる構成が好評。 - 受講者から質問が出るようになった
あえて「正解を与えない」部分をつくり、「これって自分はどうすれば?」と考えさせたことで、質問が自然に出るように。 - フィードバックを仕組みに取り入れた
小さな行動の変化を拾ってフィードバックする仕掛け(例:ログ取得・簡易アンケート)により、行動定着が促進。
まとめ:やることより「伝わる」ことを大事にしよう
研修は「実施したかどうか」より、「社員の行動が変わったか」が本当のゴールです。
そのためには、内容の見直しだけでなく、「どう伝えるか」に工夫が必要です。
とはいえ、日々の業務を抱える中で、研修の設計や改善にまで手が回らないという声も少なくありません。
そんなときこそ、外部の視点やノウハウを活用するのもひとつの選択肢です。
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