はじめに

情報化社会が急速に進む現代において、サイバーセキュリティは個人・企業を問わず、誰もが意識すべき重要な課題となっています。2025年も、巧妙化するサイバー攻撃や新たな脅威が次々と出現し、私たちのデジタルライフを脅かしています。

このような状況を踏まえ、2月1日から3月18日までの期間、サイバーセキュリティ月間が実施されます。この期間は、サイバーセキュリティに関する啓発活動が強化され、国民全体のセキュリティ意識向上と対策強化が促進されます。

本稿では、2025年のサイバーセキュリティ月間における重点テーマや、個人・企業が講じるべき具体的な対策について詳しく解説します。

サイバーセキュリティ月間_1

2025年のサイバーセキュリティを取り巻く状況

2025年は、以下の様なサイバーセキュリティを取り巻く状況が想定されます。

  • AI技術の悪用
    AI技術の進化は、サイバー攻撃の高度化にもつながっています。AIを活用したマルウェアやフィッシング詐欺など、より巧妙な攻撃が増加すると予想されます。
  • サプライチェーン攻撃の増加
    サプライチェーン全体を標的とした攻撃が増加傾向にあります。取引先のセキュリティ脆弱性を悪用し、連鎖的に被害を拡大させる手口が目立ちます。
  • リモートワークの普及とセキュリティリスク
    リモートワークの普及に伴い、VPNの脆弱性やクラウドサービスの利用におけるセキュリティリスクが顕在化しています。
  • IoTデバイスの脆弱性
    IoTデバイスの普及は、私たちの生活を便利にする一方で、セキュリティ面での新たな脅威を生み出しています。

2025年サイバーセキュリティ月間の重点テーマ

2025年のサイバーセキュリティ月間では、上記の状況を踏まえ、以下の様なテーマが重点的に取り組まれることが予想されます。

  • AI技術を活用した攻撃への対策
  • サプライチェーン全体のセキュリティ強化
  • リモートワーク環境におけるセキュリティ対策
  • IoTデバイスのセキュリティ確保
  • データ保護に関する法的規制への対応

個人向けサイバーセキュリティ対策

サイバーセキュリティ月間を機に、個人でできるセキュリティ対策を改めて確認しましょう。

  1. パスワード管理の徹底
    • 複雑なパスワードを設定し、使い回しは絶対に避ける
    • パスワードマネージャーを活用し、安全にパスワードを管理する
  2. ソフトウェアの更新
    • OSやブラウザ、アプリは常に最新の状態に保つ
    • セキュリティパッチが提供されたら、速やかに適用する
  3. セキュリティソフトの導入
    • ウイルス対策ソフトやファイアウォールなどのセキュリティソフトを導入し、定期的なスキャンを実施
  4. 不審なメールやリンクへの注意
    • 不審なメールやリンクにはアクセスせず、個人情報を入力しない
    • 送信元が不明なメールは開封しない
  5. SNS利用時の注意
    • SNSでの個人情報の公開は控え、プライバシー設定を適切に行う
    • 不審なアカウントからのフォローやメッセージには注意する
  6. スマートフォンのセキュリティ対策:
    • ロック画面を設定し、他人に見られないようにする
    • アプリの権限管理を適切に行い、不要な権限は許可しない
  7. IoTデバイスのセキュリティ対策:
    • 初期パスワードを変更し、推測されにくいパスワードを設定する
    • ファームウェアを常に最新の状態に保つ
    • 不要なポートは閉じ、外部からのアクセスを制限する

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企業向けサイバーセキュリティ対策

企業は、組織全体のセキュリティ対策を強化する必要があります。

  1. 従業員へのセキュリティ教育・訓練
    • 全社員がセキュリティリスクを理解し、適切な対策を講じられるように、定期的な教育・訓練を実施する。
    • 特に、フィッシング詐欺や標的型攻撃の手口、情報漏洩のリスクについて重点的に教育する
  2. 脆弱性診断・ペネトレーションテストの実施
    • 定期的に脆弱性診断やペネトレーションテストを実施し、システムの脆弱性を洗い出す
    • 発見された脆弱性は速やかに修正し、セキュリティレベルを向上させる
  3. 多要素認証(MFA)の導入
    • 重要なシステムやアカウントへのログイン時にMFAを導入し、セキュリティを強化する
      • MFAは、パスワード漏洩時の不正アクセスを防止する上で有効な手段です
  4. データ暗号化の徹底
    • 機密データは保存時および転送時に暗号化を行う。
      • 不正アクセスが発生した場合でもデータが安全であることを保証
    • 暗号化鍵の管理には十分注意し、安全な場所に保管する
  5. インシデント対応計画の策定・訓練
    • サイバー攻撃や情報漏洩などのインシデントが発生した場合に、迅速かつ適切に対応するための計画を策定する
    • 定期的にインシデント対応訓練を実施し、従業員の対応能力を高める
  6. サプライチェーンセキュリティ対策
    • 取引先や委託先のセキュリティレベルを確認し、連携してセキュリティ対策を強化する
    • サプライチェーン全体での情報共有体制を構築し、脅威情報を共有できるようにする
  7. クラウドセキュリティ対策
    • クラウドサービスのセキュリティ設定を適切に行い、不正アクセスや情報漏洩を防止する
    • クラウドプロバイダーのセキュリティ対策状況を確認し、信頼できるサービスを選定する

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まとめ

サイバーセキュリティ月間は、サイバーセキュリティについて改めて考える良い機会です。個人も企業も、この期間を契機にセキュリティ対策を見直し、強固なセキュリティ体制を構築しましょう。

サイバーセキュリティは、決して他人事ではありません。一人ひとりがセキュリティ意識を高め、日々の行動を見直すことが、安全なデジタル社会の実現につながります。

サイバーセキュリティ月間を機に社内のセキュリティ対策を見直したいけど、どこから手をつければいいのか…という方はぜひ、Synplanningにご相談ください。
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